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ミス・ユニバース:日本代表の杤木愛シャ暖望さん 父はガーナ人、夢は「偏見をなくす」こと

 2020年度のミス・ユニバース日本代表「2020ミス・ユニバース・ジャパン」を決める選考会が10月29日、東京都内で開催され、ファイナリスト11人の中から、千葉県在住の会社員、杤木愛シャ暖望(とちぎ・あいしゃ・はるみ)さんが日本代表に輝いた。ガーナ人の父と日本人の母を持つ杤木さんは、選考会後の会見で「私の夢である『偏見をなくす』、これを世の中に発信できたらと思っています」と力強く語った。

 杤木さんは、グランプリ獲得後は「ぼろ泣きでした」と照れ笑い。改めて現在の心境について聞かれると「最初はすごく夢のようだったんですが、今この場に立ってこうやってしっかりと話していること、これが現実なんだなと思いました。これが私の第一歩でもあるので、みんなが平等に過ごせる社会を実現したいと思っています」と思いを明かした。

 杤木さんは1996年1月4日生まれ。身長175センチ。東京都出身で、日本で育った後、10歳から7年間、ガーナで過ごして帰国。さまざまなボランティア活動を行ってきたという杤木さんは「10歳の頃、日本からガーナに行ったのですが、あまりの国の違いに驚きまして。たくさんのボランティア活動がガーナにあったのは知っていたので、少しでも役に立てればと参加しました」と動機を説明。

 また、ミス・ユニバースに参加したのは偏見をなくしたいからだといい、「偏見にはいろいろな種類があると思います。私のような、黒人の血が入っている人への人種差別もありますが、女性としての差別だったり、さまざまな差別があります。私はそれらを実際に経験してきたので、(その経験を)多くの人に伝えたいと思っています」と語った。

 現在はホテルで働いているという杤木さん。芸能界への興味を聞かれると「特に考えていなかった」と苦笑いしていた。

 ミス・ユニバースは1952年に始まった世界で最も歴史あるコンテストで、80カ国を超える国々の代表が集まる。今年の日本代表の選考は、全国の応募者の中から書類審査やオーディションで選出され、オンラインでのさまざまなレッスン、中間審査などを経てセミファイナリスト30人が決定。この日の選考会ではファイナリスト11人が発表され、スピーチ審査、水着審査、ドレス審査などの最終審査に臨んだ。

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