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日本の名湯:ラグジュアリーでエコなおこもり宿 北海道「江差旅庭 群来」

 道南の港町・江差(えさし)に、リピーターや連泊客の多い温泉宿がある。全7室のラグジュアリーでオールインクルーシブな宿「江差旅庭 群来(くき)」だ。建物は、新進気鋭の建築家・中山眞琴氏による設計で、すっきりとしており、デザイン性が高い。各客室は離れのように独立。大浴場はなく、すべての客室に温泉が付いている。食事以外は客室で完結できるので“おこもり”したい人には最高の環境なのだ。

 江差は江戸~明治時代、北海道と大阪を結んだ商船「北前船(きたまえぶね)」とニシン漁で栄えた。今でも歴史的な建造物が多く残る街だ。春にニシンが浜に大量に押し寄せ、産卵活動のために海が白く濁った。この現象を群来という。そこから名前を得たのが、この宿だ。

 「群来」の温泉は、深い緑色の濁り湯を手を加えず、かけ流している。余分な皮脂や角質を取りのぞいて保湿する効果が期待できる。また体のすみずみまでとてもよく温まる。シャンプー類はオーガニックでそろえてあり、アメニティーは世界中の高級ホテルで愛用されているTANN(タン)だ。

 客室は、リビング・和室・ベッドルーム・洗面所・浴室・トイレからなり、とても広い。ずっとこもっていても寛げそうだ。無垢(むく)材のフローリングは“足触り”もいい。バスローブ・館内着・パジャマと着替えられるのもうれしい。館内着はデザイナー、コシノジュンコ氏デザインの同宿オリジナル。オールインクルーシブなので、冷蔵庫のドリンクも、ルームサービスドリンクも無料だ。

 食事は個室。自社農園で丁寧に育てたサフォーク種の羊・北海地鶏・無農薬有機野菜、そして宿から半径25キロ圏内で獲れた新鮮な山海の幸を食材とした創作会席料理をコースでいただく。“究極の地産地消”といえる。ワインや日本酒も料理に合わせて、北海道の物をそろえた。朝食は、和食と洋食と選べるのもいい。

 給湯や床暖房を含む暖房は温泉熱のみを使い、生ごみは自社農園で再利用している、エコな宿でもある。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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