家族風呂。湯の良さは抜群。湯あがりにはすべすべ肌に
岡山県真庭市の湯原(ゆばら)温泉と言えば湯原ダムそばの砂湯が有名。その砂湯から最も近いところに「旅館 かじか荘」という素朴な温泉宿がある。昭和のノスタルジックな香りが漂う、こぢんまりとした店構えだ。ご主人の話によると、湯原温泉で一番小さな旅館だそうだ。
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純和風の客室は全5室のみで、障子を開けるとくれ縁の縁側の大きな窓から、旭川(あさひがわ)と山々を望める。湯原温泉街の最も奥に位置し、街の賑わいから少し離れており、静かでゆったりと時間が流れているような気持ちになる。昭和時代からの古い建物を大切に手入れしながら守ってきたのがよく分かる。
湯につかるなら、鉄平石(てっぺいせき)で作られた家族風呂がいい。内湯のみで、2人でいっぱいの大きさだが、他の人に気を遣わずゆったり入れるのがいい。湯原温泉では貴重な、手を加えない源泉そのままのフレッシュな湯を楽しめる。余分な皮脂や角質を落としてくれる泉質で、つるつるした湯ざわりが心地よい。この湯の良さを楽しめるのは宿泊した人の特権なのだ。6月26日の「露天風呂の日」のみ、入浴だけを楽しむ「立ち寄り湯」を実施している。
食事を部屋でいただくのもうれしい。季節によって内容は変わるが、夕食はいずみ鯛(テラピア)の薄造りや鴨の陶板焼き、ゆで玉子と鴨肉の自家製スモーク、ノビルの酢みそあえなど地元の新鮮な旬素材を使った料理が並ぶ。いずみ鯛は、湯原温泉の豊富な湯量と熱を使って養殖されたものだ。とても上品な味わいで、鯛の味によく似ている。
朝食も、鮭や玉子焼きに温泉水を使った湯豆腐など、スタンダードでヘルシーな日本の朝食だ。みそ汁の香りと優しい味わいが寝起きの体に染みわたってほっこりする。
ご主人と女将(おかみ)さんの心遣いも細やかで、まるで田舎の祖父母の家に遊びに来たかのようにホッとできる。時折、思い出しては「ああ、帰りたいな」と思う宿だ。
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。
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