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日本の名湯:長崎県・雲仙温泉 異国情緒漂う街並みが美しい

 雲仙温泉(長崎県雲仙市)は雲仙天草国立公園にある。明治の頃に外国人の避暑地として開かれたこともあり、異国情緒ただよう。欧風なホテルと、和風の建物が混在していながら美しい街並み。吉田松陰や、ヘレン・ケラーなど著名人も数多く訪れている。

 立ち寄り湯は各宿泊施設のほか、共同浴場や、足湯、指湯がある。​​「雲仙新湯温泉館」の温泉の湯色は白濁がかった緑。硫黄臭。アトピー性皮膚炎など肌疾患に適応。末梢循環障害にも効果が期待できるほか、殺菌作用が強く表皮化膿症などにもいい。糖尿病や軽い高コレステロール血症にも効果が期待できる。

 観光のメインスポットの一つは、高温の温泉が噴出する「雲仙地獄」。たえず湯気がたちのぼっている。普賢岳はロープウエーで気軽に山頂まで登れる。ロープウエーの切符売り場で絵はがきサイズの普賢岳登頂証明書や仁田峠観光証明書(ともに100円)を発行してもらえる。山岳地帯という雲仙のよさを体感できるノルディックウオークやトレッキングがおすすめ。また「満明寺」の羅漢像はリストラ除難や再就職祈願のパワースポットとして注目されている。

 冬は、空気中の水分が木の枝に吹き付けられてできる美しい氷の結晶「霧氷」が見られることもあるほか、地熱を利用した電気の要らないコタツ「エコタツ」が風物詩となっている。

<プロフィル>

 朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

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