世界遺産：「グランドキャニオン国立公園」　20億年分の地層重なる、深さ1500メートルの大峡谷

　俳優の杏さんがナレーションを務めるTBSのドキュメンタリー番組「世界遺産」（日曜午後6時）。5月28日は「グランドキャニオン国立公園～深さ1500メートル！世界最大の峡谷～」と題し、米アリゾナ州北西に位置する同公園を紹介する。

　グランドキャニオンは、全長445キロ、深さ1500メートルに及ぶ世界最大規模の峡谷。コロラド川が長い年月をかけて大地を削り、誕生した。標高は2000メートルあり、冬には雪が降ることもある。しかし、雪が積もるのは断崖の上の方だけで、谷底にはサボテンが群生する砂漠のような世界が広がる。

　断崖には20億年分の地層が重なっており、そこから地球の歴史を知ることができる。ところが、地層の中には10億年分もの空白があり、いまだに解明されていない。この空白は地球上の他の場所でも見られ、大きな謎とされている。番組では、最近唱えられる「スノーボールアース」というユニークな仮説を紹介する。