検索
同じ泉質の2本の源泉をブレンドした「ふくみつ華山温泉」の湯。濁りはあるが透明に近い
1 / 14

同じ泉質の2本の源泉をブレンドした「ふくみつ華山温泉」の湯。濁りはあるが透明に近い

写真を見る全 14枚

日本の名湯:こまやかなサービスがうれしい 北陸新幹線開業で新装した富山・ふくみつ華山温泉

 富山県南砺(なんと)市に名湯の湧く一軒宿「ふくみつ華山温泉」がある。全18室の小さめの旅館で、2015年の北陸新幹線開業に合わせて同年4月にリニューアルオープンした。濃茶を基調とした館内は落ち着いた雰囲気。インテリアは和モダンで統一している。

あなたにおすすめ

 このふくみつ華山温泉、とにかくリピーターが多い。その秘密はこまやかなサービスにある。たとえば複数人で泊まると悩みの種となるコンセント。ベッドサイドだけで2口コンセントが三つも付いている。ストレスなくスマホなどの充電ができるのは貴重だ。午後3時から同7時半に行われる甘酒やアイスキャンディーのサービスは湯あがりに心地よいし、午後9時半から同11時にも限定20食ながら、自分で作る夜食のお茶漬けサービスもあり、楽しい。お得感のあるサービスがたくさんある。

 大浴場は、とても広く余裕があり、ゆったりくつろげるのがいい。さまざまなブランドのシャンプーとリンスがそろえてあるのも面白い。湯は少し茶色がかった深緑でわずかに濁っている。キュッとした感触で少し土臭ささがあるのが特徴だ。程よく皮脂や角質を落としてくれ、そのうえ保湿効果も期待できる泉質。保温効果も高く、殺菌効果も期待できるので傷やニキビにも良いといわれる。女性にうれしい美肌の湯だ。残念ながら立ち寄り湯はやっていない。

 食事は朝・夕ともにレストランでとる。レストランは、半個室のため適度にプライベートが保たれていて過ごしやすい。ノドグロ、白エビ、ブリなど富山や地元福光特産の旬の食材を生かした食事は美味なだけではなく目にも美しい。食器も盛り付けも目を見張る感動と驚きがある。会席料理だが、ごはん、みそ汁、ソフトドリンクはビュッフェ方式。ごはんは羽釜炊きで白米と十六穀米を選ぶことができ、みそ汁も赤だし仕込み、蟹汁、アラ汁など選べる。自分が食べたいタイミングで食べたい物を食べたい量食べられるのはとてもありがたい。

 JR金沢駅へは車で40分ほど、合掌造りの集落で有名な五箇山へは25分ほどで、観光地にも足を運びやすい。

<プロフィル>

 朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

あなたにおすすめ

写真を見る全 14枚

コラム 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事