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「湯だけではなく、料理も客室も何もかも満足したい」「いるだけで気持ちが上がる温泉宿に泊まりたい」と多くの人が思うだろう。そんなぜいたくな望みをかなえてくれる“レトロ可愛い温泉宿”が北海道河東郡の「糠平(ぬかびら)温泉 中村屋」だ。糠平はちょうど旭川と帯広の中間くらいに位置し、住宅街をエゾシカが闊歩(かっぽ)するほど自然豊か。またカメラマンの間ではフォトジェニックなタウシュベツ橋梁が人気の場所でもある。
中村屋には源泉が2本ある。1本は内湯、もう1本は露天風呂。露天風呂は、いろんな野生動物が奥の林に遊びに来るのも楽しみだ。自律神経のバランスを整え、不眠やうつによいとされる泉質。混浴だが、女性専用時間がある。内湯は、カラフルな窓ガラスのタイル風呂とワイルドな木造風呂の二つ。こちらは余分な皮脂や角質をオフし、体を芯から温め、肌の乾燥を防ぐ効能があるとされる。またその殺菌力から切り傷などの回復にも効果が期待できる。
ロビーでは、火鉢がウエルカムドリンクのそば茶を温めている。ガラス瓶の中の更別(さらべつ)村のポテトチップスは、あぶって食べる。有料のドリンクやフードは、どれも自家製で、筆者のお気に入りは火鉢であぶるおやきだ。
食事は糠平や十勝の食材が多く、シンプルだが彩りのよい盛り付けや器が食欲をそそる。食前酒代わりの自家製フルーツ酢もいい。朝食はビュッフェ。素朴だが、どの料理も滋養にあふれている。焼き立てパンが人気だ。
客室も、個性的豊かでさまざまなタイプがある。土産物は、地野菜のマルシェや、客から評判の良い宿の備品、十勝の特産などで、一般的な土産物は扱っていない。忘れ物をしても大抵のものがそろう宿のショップ「エゾリスの穴」には、スノーシューや三脚、スケッチ用具まであり、過ごし方の提案をしてくれる。こもって映画鑑賞や読書など自分だけの時間を過ごせる貸切個室「ヒトリシズカ」や、タウシュベツ橋梁観光コース(有料)などがあり、1泊するだけでは物足りなくなることうけあいだ。
<プロフィル>
朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。