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△湯(さんかくのゆ)の露天風呂。ポロト湖と樽前山(たるまえさん)、それを囲む天然林が見渡せる
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△湯(さんかくのゆ)の露天風呂。ポロト湖と樽前山(たるまえさん)、それを囲む天然林が見渡せる

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日本の名湯:北海道・ポロト湖畔で大自然を満喫 白老温泉「界 ポロト」

 今年1月に北海道・白老(しらおい)温泉に開業した宿「界(かい) ポロト」。デザインは建築家の中村拓志(ひろし)さんが手がけ、アイヌ文化から得た着想を随所に取り入れ、さまざまな木材を活用した。なかでもひときわひかれるのはシラカバで、館内にいるのにまるでシラカバ林の中にいるような癒やしを感じられる。窓の外には、動植物にあふれる天然林と美しいポロト湖が広がり、大自然を満喫できる。

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 客室はすべてポロト湖ビュー。客室にもシラカバがあしらわれており、フローリングは足なじみも良く、温かい季節なら裸足で木のぬくもりを感じられそう。リネンのアイヌ文様のほか、炉をイメージしたテーブルなど、調度品にも随所にアイヌ文化からの着想がちりばめられている。

 温泉は、化粧品にも配合される天然由来の成分が含まれたモール泉。コーヒー色のとろみのある湯が、心地よく全身を包む。余分な角質や皮脂をオフしてくれるので、スキンケア効果が期待できる。大浴場は、日帰り施設の〇湯(まるのゆ)と宿泊者専用の△湯(さんかくのゆ)。〇湯は洞窟のような空間でぽっかりと空いた天井の穴から光が差し込む。△湯は、アイヌ文化の建築様式「丸太組みの三脚構造」で建てられている。

 食事処は半個室とカウンター席。半個室は、壁の木材の節穴から漏れる光がまるで夜空に浮かぶ星に見え、デザイン性があって楽しいのがいい。ポロト湖ビューの半個室もある。

 食事は毛ガニやホタテ貝、ウニやじゃがいもなど北海道らしい食材を生かした会席料理。器やカトラリーでアイヌ文化の特色を表現している。意外性のある料理もあり、驚きと感動にも出合える。

 宿の隣にはアイヌ文化の復興と発展を目的とした施設「民族共生象徴空間 ウポポイ」がある。歴史や文化を学べる博物館のほか、子供も参加できる調理や弓矢などの体験、伝統芸能の鑑賞などさまざまなプログラムを楽しむことができる。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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