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日本の名湯:別府で珍しいぬる湯が堪能できる 古い家屋をリノベーションした「SHARE HOTEL 198 BEPPU」

 「おんせん県」と名乗るだけあって、市内各所で良質な温泉が楽しめる大分。なかでも別府温泉は泉質もバラエティーに富んでおり、シンプルな単純温泉から、色や匂いに特徴がある硫黄泉などさまざまだ。が、別府の湯は総じて熱いものが多い。しかし、「SHARE HOTEL 198(いくや) BEPPU」は、別府にしては珍しく、源泉温度が38.6度というぬるめの湯なのだ。

 別府駅から徒歩約10分の閑静な住宅街にある。2階建ての古い家屋をリノベーションした一軒家ホテルで、門がまえからしてほぼ普通の民家だ。ダイニングやリビングなどの共用部分のインテリアなども、自宅のような落ち着きがあってリラックスして過ごせる。

 大浴場はなく、空いていれば貸し切りで浴室を使うという貸切風呂タイプ。広くはあるが、一見して普通の民家の浴室と変わらない。湯は、一切手を加えていない源泉かけ流しで、ザバザバと勢いよく湯口から注がれる。

 暑い夏でも気持ちよく入れる温度で、それでいて冬でも冷えすぎない。温かい湯でしっかり温まりたい人は、湯のカランをひねればお湯も出るし、「湯めぐりセット」も無料で貸し出しているので、近くの格安で入れる此花温泉や朝見温泉といった共同浴場に行くのもいい。また、シャワーブースも別個に各フロアにあるので、さっと体を洗うだけということもできる。

 無色透明な湯は、余分な角質や皮脂などの汚れをオフし、肌にうるおいを与えてくれると考えられているメタケイ酸が多く含まれている。つかっていると、じんわりと温かみを感じてくるので、体が冷え切ってしまうということもない。

 素泊まりのみでキッチンはないが、隣にはコンビニエンスストアもあり、別府駅の方には市場もスーパーもあるため、総菜や弁当を買ってダイニングで食べることもできる。また、繁華街にも近いため、外に食べに行くということもできる。

 和室や洋室など定員4~6人の5タイプのしつらえの異なる客室があり、人数やインテリアによってチョイスできる。洗面所やトイレは共同ではなくちゃんと各客室に付いているのもうれしい。また一棟貸しも可能なので、部活やサークルといった大人数での宿泊も可能だ。

 <プロフィル>

 朝香。モデル・美肌温泉家。慶応大卒。温泉ソムリエアンバサダーなど数々の温泉資格を持ち、日本温泉気候物理医学会など多数の学会に所属。美容効果が期待できる温泉やその効能をより引き出す入浴法を広めようと日々活動している。自治体の観光PRの監修・アドバイザーなども務める。

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