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武雄温泉の「殿様湯」の浴槽。正方形で湯口から放出される湯が熱すぎる場合は湯を止めるよう頼むこともできる
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武雄温泉の「殿様湯」の浴槽。正方形で湯口から放出される湯が熱すぎる場合は湯を止めるよう頼むこともできる

日本の名湯:佐賀県・武雄温泉 地元の人に愛される湯 江戸時代の浴槽も

 佐賀県武雄市にある「武雄(たけお)温泉」。奈良時代初期に編纂(へんさん)された「肥前国風土記(びぜんのくにふどき)」に記された温泉とされており、共同浴場が「元湯」など三つ、貸切風呂が「殿様湯」「家老湯」など三つある。午前6時半に開く共同浴場は、開場15分前には列ができるほど地元の人たちに愛されている。

 すべて同じ源泉を使用しており、泉温が51度のため、別の23度の源泉をブレンドして適温にしている。「殿様湯」と「家老湯」は源泉をかけ流しているため、自分で水道水を入れて調節する。シャワーも温泉水を使用している。

 湯はごく薄く青みがかった透明色。ぬるぬるしつつもキュッとした感触が肌に残る。角質を取る効果が期待できる泉質。湯上がりは汗がひきにくく、休憩をしてから服を着るのがおすすめ。

 特筆すべきは「殿様湯」。江戸時代に“殿様”が入浴していた浴室で、浴槽や床は白と黒の総大理石のモダンな造りで、壁は白木造り。広い畳の休憩室もあり、湯上がりにほてった体をゆっくり休ませることもできる。

 温泉街の入り口にある門「武雄温泉楼門」と、現在、資料館となっている「武雄温泉新館」はともに重要文化財に指定されており、東京駅の設計者として知られる辰野金吾が設計した。武雄温泉楼門の天井には四つの干支(えと)のレリーフが彫られており、東京駅の天井にある干支の八つの動物と合わせて十二支(じゅうにし)となる。

 食事は、JR九州駅弁グランプリ3連覇の佐賀牛をつかった駅弁、ハンバーガーで九州一に輝いた武雄バーガーなどがある。また約400年の歴史ある焼き物「武雄焼」も必見だ。宮本武蔵が使ったと伝わる井戸が残る旅館「湯元荘東洋館」、樹齢3000年といわれる大楠や縁結びの夫婦檜がある武雄神社など観光スポットも多い。

 <プロフィル>

 朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。

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