鳴子温泉の「滝の湯」の外観。木を基調とした造りで落ち着いた浴舎
宮城県の鳴子温泉はJR鳴子温泉駅を中心に温泉街が形成され、その周囲を雄大な自然に囲まれた一大温泉郷。約400もの源泉があり、9種類の泉質がある。
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気軽に入れる共同浴場もいくつかあり、なかでも「滝の湯」はもっとも古く、100%源泉かけながし。近くの温泉神社の御神湯として1000年の歴史をもつといわれている。硫黄臭がただよう浴室に、簡素な木造の浴槽があり、新鮮な源泉が上から滝のごとく勢いよく大量に注がれ、浴槽から少し白濁したペールブルーの湯があふれ出ている。泉温は体感で46℃くらい。熱いので、かけ湯をして徐々に体を慣らしていこう。
アトピー性皮膚炎など慢性皮膚疾患にも効果が期待できる。殺菌効果が高く化膿したニキビや吹き出物にもよい。私は何もつけずに軽く温泉水で何度かなでただけで鼻の角栓や黒ずみがとれた。保温効果もある。
共同浴場はほかに早稲田大学の学生が掘り当てたという早稲田桟敷湯などがあり、下地獄源泉のそばの足湯には、近くに持参した卵で温泉卵が作れる「温泉たまご工房」がある。
鳴子温泉には源泉を所有している旅館も多く、共同浴場や旅館の立ち寄り湯に割引価格で入浴できるチケット「湯めぐりチケット」が販売されている。
<プロフィル>
朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。
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