日本の名湯：地上100メートルからの眺望を堪能　北海道・札幌駅前温泉

　JR札幌駅の隣に立つホテル「JRタワーホテル日航札幌」の22階にあるスカイリゾートスパ「プラウブラン」。地上約100メートルにある、まさに“天空”の温泉で、女湯からは、広大な北海道大学のキャンパスが、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の顔を眺められるほか、遠くは石狩湾まで札幌市北部を見渡すことができる。

　源泉名は「札幌駅前温泉」といい、このスパのために掘削された札幌駅南口の地下約1000メートルからくみ上げている。透明でやわらかな湯。アルカリ性なので余分な皮脂や角質を除去する効果が期待できる。そしてナトリウム－塩化物泉なので、殺菌力もあるためニキビ・吹き出物にも効果が期待できる“一挙三徳”な美肌の湯だ。保湿・保温効果も期待できる。男湯からはテレビ塔など札幌中心部や藻岩山を眺められる。

　ホテル内の温泉らしく、内装やアメニティーは大人の雰囲気。その落ち着いた雰囲気を保つために、利用客は18歳以上に限られ（ゴールデンウイークなど繁忙期は大人同伴で子供も入浴可）、携帯電話は特定エリア以外への持ち込みが禁止されている。また湯の清潔さを保つ目的もあり、スパ内に入れる人数も制限されている。

　男湯、女湯ともロッカールーム、カフェ、休憩室、パウダールームが独立しており、空間にゆとりをもたせたぜいたくな造り。パウダールームの照明は、メークをしやすいよう、太陽光とほぼ同じ明るさになるよう設計されている。またスパ着だけで過ごせるようになっており、エステへも着替えずに専用ドアから行き来できる。

　「自分へのご褒美」にエステとともに利用するのもいいのでは。宿泊者でなくても利用でき、駅隣という好立地のため、“すきま時間”に行くこともできそうだ。スキーやスノーボード、雪まつりの疲れを癒やしにいかがだろうか。

＜プロフィル＞

　朝香。温泉ソムリエアンバサダー。大学時代に日本中世史を専攻、さまざまな地域の歴史について学ぶ。モデルとして、ショーを中心に活躍する一方、温泉の魅力やその効能を引き出す入浴法を広めようと活動している。